090930

2009-08-26

飛べないチョウ

明け方の風がちょっぴり肌寒く感じられるようになってきたある日の朝、
一匹のサナギが蝶になった。

我が家の玄関先に植えてあるパンジーに、いつも毛虫がかわるがわる住みついている。
毛虫はそんなに苦手ではないのだけど、パンジーの花や葉を食べつくしてしまうので、
今までは隣の駐車場へ引っ越していただいていた。
今年はたまたま、花壇を作り直し、パンジーも植えかえるつもりだったので、
毛虫クン達を観察してみることにした。
パンジーの花が食べられていくたびに、毛虫クン達は丸々と太ってきた。
よく見てるとかわいい☆

毛虫クン達はやがてサナギになり、一匹・・・二匹・・・と飛び立っていった。
ところが、中に一匹、のんびり屋さんのサナギがいた。
私はそのサナギを持ち帰り、家の中にそっと置いた。
蝶が羽化する瞬間を見てみたいと思った。

そして・・・蝶は誕生した。

090826.jpg

私は羽化したばかりの蝶がすぐには動き出せないということを知らなかった。
やわらかい羽が硬くなり、飛べるようになるまで、じっとしているのだ。
やがて飛び立とうと羽を広げたその時・・・。

あっ!!

羽が片方破れている。
何度も羽ばたいて飛ぼうとするのだが、飛べない。
私はこの蝶を家の中で飼うことにした。

「蝶野クン」と名付けたこの蝶は、
「ツマグロヒョウモン」という種類の雄らしいということがわかった。

蝶野クンの居場所は、玄関ホールやリビングにある鉢植えの中。
枝を登ったり葉っぱにぶら下がったり、
それでも本能なのか時々飛ぼうとして羽ばたいては、落ちる。
蝶野クンの食事は砂糖水を染み込ませたティッシュ。
甘い匂いがわかるのかストロー状の口をティッシュにあてている。
天敵と言えば我が家のニャンコとワンコぐらいだが、
ワンコはその存在に気づきそうもないし、
ニャンコも飛べない蝶には興味がないらしい。
そうして、
何日かが経ったある朝、蝶野クンは動かなくなっていた。。。

蝶は誰かの生まれ変わりだと聞いたことがあるが、
蝶もまた、誰かに生まれ変わるのではないかと思う。
この殺伐とした世の中の、
ギスギスとした人間関係の中で生きている私達に、
蝶野クンは何か大切なことを教えてくれたような気がする。

娘と一緒に、裏庭の木の根元に蝶野クンを埋めた。

バイバイ蝶野クン。
そして、
ありがとう。。。

人である故に気づかぬことがある
儚き命 この手の中に

【Today's Keyword】

ツマグロヒョウモン
posted by hinako at 00:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 【diary】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは♪
お久しぶりです、お元気そうでなによりです。
蝶野クン無事に誕生したんですね!
きっと短い生涯を一生懸命に、
全うしたんだと思います。
日菜子さん家でよかっね、大事にされて...
久々の感動話ですよ!(感動した!!)

私は山でムカデとゴキブリ退治に明け暮れました!(ゾゾ..)ではまた♪

Posted by メル at 2009年09月29日 17:06
★メルさん、こんにちは〜
先日はありがとうございました。

サナギさん、無事に・・・と言うか、
ちょっとかわいそうなことをしてしまったかなぁと思っています。
チョウの成虫ってどれくらい生きているのかわからないのですが、
一生懸命に生きている姿を、
私達に見せてくれていたのだと思います。

コメントをありがとうございます。
Posted by ひなこ at 2009年10月03日 16:04
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