小屋裏部屋から古びた文庫本を引っ張り出してきた。
この家に越して来てからもう何年も陽の光を浴びていないその本は、
黄色に変色し、古本独特の匂いを漂わせ、
それでも私は、懐かしさと追悼の想いでそれらの本を手に取った。
著者は「栗本薫」。
小説家・作家として幅広く活躍し、
そのジャンルはSF・ファンタジー・ミステリーと多岐に渡る。
また、「中島梓」名義では評論・エッセイ・舞台演出など、
才能を余すところなく発揮されていた。
私の好きな作家の一人である。
私が初めて中島梓さんを知ったのは、確か、テレビのクイズ番組だったと思う。
どこかスットボケているようで親しみがあり、
それでもクイズには正確に答えられていて、
見た目とのギャップに驚かされた。
後に、栗本薫名義の著作物があることを知りいくつかを読んだ。
その中でも私が特に印象に残っているのが、「メディア9」である。
舞台は近未来の地球。
「メディア9」とは、フォーマルハウト(一種の理想郷、ユートピアのような星)から
地球へ物資を運ぶ恒星間宇宙船の名前である。
「メディア9」は10年ぶりに地球に帰還したにもかかわらず、
数百名のスペースマンを乗せたまま、
ケープ・ジェーソン基地の上空に静止したまま一切の連絡を絶つ。
いったい何が起きたのか。
真実を求めようとするスペースマン・ロイの息子リンが、
見たもの、聞いたもの、感じたものとは。
『人類』の、『宇宙』の究極の姿とは。
私達人間は、どうなっていくのか、どうあるべきなのか。。。
多くの栗本作品の中でこの「メディア9」が取り上げられることは少ないようだ。
それは私が多くの作品に出会っていないからかも知れない。
栗本薫と言えばやはり、「グイン・サーガ」シリーズだろうか。
私はこちらはまだ読んだことがなくて、
(グイン読まずして栗本を語るなかれと言われそうだが・・・)
現在発刊されているものだけでも127巻(外伝を除く)と膨大なスケールなわけで、
今更ながら読み始めた。
いつまでかかるかわからないし、途中であきらめるかも知れないけれど、
何年かかってでも、読んでみたいと思っている。
※栗本薫氏は、2009年5月26日、すい臓ガンのため56歳で逝去されました。
ここに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
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【栗本薫の死に思うこと@ヌマンタの書斎】

2009-06-13
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舌禍事件・・・。
詳しいことはよく知らないのでなんとも言えないです。
すみません。
ただ、私が今読んでいる「グイン・サーガ」の1巻は改訂版です。
あとがきのあとに、
「改訂版のためのあとがき」 として、
説明が書かれています。
こういうブログもそうですが、
自分の考えを文章に表現して公開するということは、
難しいということ。
言葉の使い方などに気をつけなくてはいけないと感じました。
改訂前のものも読んでみたいのですが、
もう発刊されていないかなぁ。。。